耳鳴りとは

治療としてはお薬を服用するのが基本ですが、病気があればその治療を行います。さらに、補聴器を装用して耳鳴りを感じにくくさせたり、音響療法といった治療が効果がある場合もあります。

補聴器を装用したから耳鳴りが小さくなったり消失したりするわけではありません。しかし、周りで音がしていると耳鳴りが気にならなくなる方で、聞こえが悪いため耳鳴りがしている方の場合には、補聴器を装用して音を耳に入れることによって、耳鳴りが気にならなくなることが期待されます。

聞こえるか聞こえないかの小さな音を使って”耳鳴りを感じている脳”に働きかける治療法です。具体的には写真にあるような補聴器に似たサウンドジェネレーターといった器械を耳に装用して、川の水の流れる音ような自然に似た音を、長い時間聴いても負担にならないような音量で耳に聞かせて、耳鳴りを小さく感じさせようとする方法です。この治療をご希望の方はご相談に来院してください。必要に応じて治療を行います。

詳しくは耳鳴り外来を参照ください。

まず写真をご覧ください。左耳でキーンと耳鳴りがするとのことで受診されました。画像を拡大すると耳垢および細かい毛が鼓膜のすぐそばに存在していています。このような場合まず耳垢を洗浄や鉗子でつかんで丁寧に摘出します。摘出後は耳鳴りが軽くなって全然違うとのことで、耳垢のため耳鳴りがしていた可能性が高いと考えられます。
このようなケースは頻回にあり、耳垢を摘出することは大切です。